初めてスマホから記事を書いてみる
どう頑張っても毎回2,000字を超えてくるので、今回は意識的に1,000文字以下に
さて今日の昼休み、ネットサーフィンをしてると面白そうな論文を見つけたから開いてみた
「旅行先での天候が顧客満足およびロイヤルティ意識に及ぼす影響」
http://www.jafit.jp/thesis/pdf/12_07.pdf
天気については前にも記事を書いたことがあって、これは間違いなく旅行の満足度に影響してくる
大雨の竹富島より快晴の淡輪ビーチの方が楽しいと感じる人は割と多いと思う
ただ論文の序盤にも書かれてあるように、天候は受け入れ側がどうこうできる要素ではないので、こういった論文は斬新やなと
しかし、読んでるうちに、気になる箇所があった
それは仮説検証のためのアンケート調査についての記載の部分
仮説検証のため、天候の影響を強く受けることが予見できる観光活動として、スキー場を選択。2009年12月から2010年3月にかけて、全国88箇所のスキー場にて、アンケート調査を行った。その手法は、スキー場にてアンケート実施中である旨を告知し、回答用のURLを提示。回答者は、携帯電話およびパソコンにて回答を行った。最終的に、14, 223サンプルの回収を行った。
違和感があったのは、「天候の影響を強く受けることが予見できる観光活動として、スキー場を選択」の文言
いや、スキーなんてご飯食べる時以外ずっと外にいるわけやし、天候の影響ゴリゴリ受けるんじゃないの?こういった調査にうってつけでは?
と普通は思うかもしれない
筆者も多分そう思ってる
ただ、スキーと天候の関係性 これは少々特殊なものとなる
結論から言うと、旅行先での天候と満足度の関係を調査するにあたって、スキー場は適していないと思われる
理由は3点
①晴れが歓迎されるわけではない
この論文では、CSロイヤルティ水準を3つにわけており、高位を「晴れ、雪」、中位を「曇り、雨、霧」、低位を「吹雪、みぞれ」としている
"高位の方が満足度が高い"とは書かれていないけども、結論としては天候が満足度やサービス知覚に影響すると書かれているため、おそらく筆者は「晴れと雪はスキーヤーにとって喜ばしいもの」と思っている可能性が高い
しかし、雪への太陽の反射によって目を痛める、日焼けする等、晴れを嫌うスキーヤーも多い
晴れが歓迎されないようなアクティビティの時点で、天気と満足度の関係性を論じるには適していないと言える
②雨なんて降らない
スキー場があるような地域、雨なんて降らない
全部雪になる
この論文では雪になれば晴れと同じカテゴリに分けられてしまうので、よくわからないことになる
③スキーは天候に左右されない
①も②も結局これに尽きる
スキーなんてどんな天候でも割と楽しい
ウェアは完全防水やしめちゃくちゃ暖かいから降雪も雨天も気温の低下もあまり気にならない
吹雪に遭えばさすがに辛いけども、そんなものそうそう遭遇しないし、ゲレンデの下の方へ行けば大抵止んでる
そのような点から、他の旅行行動での天候の変化とスキー中の天候の変化はまるっきし評価が変わってくる
ここまで天候によって満足度が変化しないアクティビティもなかなかないかも
ただこの筆者より自分の方が勉強していないのは自明なので、この筆者なりの考えがあったのかもしれないし、ちゃんと論文が理解できてないだけかも
この論文の問題提起自体は素晴らしいと思います
まあ対案なき批判もアレなので、もし自分がこういうことをするなら、
・直近に実施した旅行の目的地
・そのときの天候
・旅行の主目的
と、満足度やサービス知覚を関連づけて聞いてみたいかな
例えば旅行の主目的が温泉や寺社仏閣巡りならそんなに天候に影響されないかもしれないし、主目的がハイキングや山登りなら天候に影響されるけど、その中でも特定のハイキングスポットだけは雨でも高い満足度を出してるので、その要因はなんでしょう?とか、そんなのを出してみたら面白いんじゃないかなと
卒論も書いてないド素人の意見やけど
とりあえず今日読ませていただきました論文からの学びは、
"アンケート調査を行う際には、その対象グループが包含する特殊性(そのグループの中では常識的なこと)について理解しとかないといけない"
でした!
1,800字超えました ミスった