なおやんの 手記手記 しゅっき〜

なおやんの 手記手記 しゅっき~

痛みに耐えて よく頑張った

ブログタイトル

成果の出る趣味は苦しい

伸び悩んでいる 非常に

泥土に足を取られて全然前に進めない

 

伸び悩み たいていこういうのは仕事に関して用いられる

努力をしても成果が出ない 上司に認めてもらえない 資料作成がうまくいかない 等々

当然自分も仕事上でこれらの悩みはあるものの、それを凌駕する悩みが仕事以外の領域で発生している

 

趣味 の領域である

 

趣味での伸び悩み?とピンと来ない人もいるかもしれない

そういう人は「成果の見えない趣味」に興じられていると思われる

ここで当然のこととして断っておかないといけないのは、成果の有無によって優劣など一切つかないし、そういった意図で書いたものでもない

どんな趣味も総じて素晴らしいし、趣味に打ち込む人間は総じて美しい

 

さて成果の有無とはなにか

例えばカフェ巡り これは成果が見えないものである

いや、色んなカフェを巡った経験を人に語るとか文章にして発表するとか、そういうのは「成果」じゃないの?と思われるかもしれない

当然それも成果であることには変わりないので、ここで用いる「成果」とは、“趣味に興じている際に同時発生する成果”という意味づけをしておく

つまり、カフェを巡った経験を他人に伝えるのは、カフェ巡りとは同時発生するものではないので、ここでは成果ではないとする

 

では成果の出る趣味とはなにか

一番わかりやすいのは楽器だと思う

楽器に対し、息を吹きつける、指で弾いてみる等の衝撃を与えると同時に、成果!!!が楽器から飛び出す

最初のうちは、音が出るだけで「おおー成果出た!」と思ってキャッキャしていたのが、途中から音が出ること自体は当たり前のノルマになり、そしてその先の壁にぶち当たる

 

この「中級者の壁」は何事においても人間の自己肯定感を削いでくるし1番苦しい時期である

仕事でもこの壁に悩まされることはあると思うし、仕事のほうが死活問題となる

 

ただ、趣味の領域でこれが発生してもなかなかしんどい

そもそも趣味で始めている以上、当然興味のある事柄であり、逃げ出したくもない

よし頑張ろうと思って壁にぶち当たってみるけど、いつまでも壁は目の前にそびえ立ち、趣味でやってるはずなのに果てしなくイライラしてきて精神を消耗することがある

今まさにオーボエでその壁にぶつかっていて、月にレッスン代1万円、毎回スタジオ1時間500円、リード月3,000円程度、をつぎ込んでなんでこんなにイライラしないといけないのかと思うことがある

f:id:buffaloes24:20210116203314j:plain

リード1本3,000円 菅政権オーボエリードの値下げもお願い

 

 スキーでの経験

ここ数年同じように趣味のスキーにおいてもその壁にぶつかっていた

スキーに行くことは当然楽しいのであるが、滑ると同時に「成果」が足元でチラつく

うわー体重後ろに乗ってるなー とか 急斜面では板揃わんなーとか

これらは、スキーにおいては「パラレルの壁」と呼ばれるものであり、スキー中級者はこの壁にブチ当たる

ここでスキーをやめてしまう人も多いらしい それも納得できるくらい、これが難しい

そしてこのパラレルの壁は、スキーの純粋な楽しみを徐々に奪っていくようになった

 

しかし去年、ふとしたアドバイスで壁のへりに手が届いたような感触があり、ぐいっと体を引き上げると全く違う世界が見えたのである

まだその世界に到達はしていないけれども、少しだけその空気を吸うことができてわかったことがある

 

壁の向こうはヤバい もう酒池肉林

 

あの世界に行くことができればもう何も怖くないし、趣味を「生き甲斐」の域にまで落とし込むことができるのだろうなと確信できた

なので、オーボエもこの壁を超えればすごい世界が待っているのだろうなと思う

ただこの壁が高すぎて本当に心が折れそうになるので、同じような悩みを持っている人と励まし合いたい

誰か苦しんでいませんか

 

成果の排除

これらの問題に対する簡単な解決策は、成果を成果とみなさないことである

つまり、スキーをしているのは「足を鍛えるため」「運動不足を解消するため」「いい景色を見るため」

オーボエをしているのは「口周りをスッキリさせたい」「腹式呼吸で健康になりたい」 等、それらの成果を“目的”ではなく“手段”化してしまえばいいのである

 

当然、スキーもオーボエも愛している趣味なのでそんなことはしないが、最近通い出したジムにおいては徹底的にこれをしたいと思っている

 

ジムでの運動は、運動不足や筋肉増大等へ結びつき、それらはジムという空間内においては「目的」となり「成果」になり得るが、その空間を飛び出した先のスキー中に足をつらないとか、バッティングセンターで力強い打球を飛ばしたいとか、健康に生きたい等の目標を見据えると、それらは「手段」となる

反対に、運動の「目的」がジムの中の空間から出ることが無くなれば、それらの運動は直接「成果」となり、変な壁にぶつかって苦しむ気がするのである

そうなるとジムは特に愛してもいないので絶対長続きはしないと思う

なので、「何キロのバーベルを持ち上げたい」なんていう目標はあんまり持たないようにしているし、今日は何キロの重りを持ったなんていうのも記憶から消すようにしている

 

重たいものを持ってよく頑張ったね と、成果は一切無視してひたすら自己肯定感を高めるだけでいいのである

 

 

適度な距離を保ちつつ長く続けたい活動がある場合、成果を排除して、あえて趣味へと昇華させないというのも1つの方法かもしれないですね

 

というお話でした