Morning Song
Rippingtonsは素晴らしいバンドである
1987年のファーストアルバムMoonlightningから1998年のTopazまで、全部アタリ この時代に限ればとんでもないフュージョン(スムーズジャズ)バンドである
しかし21世紀に入り、バグる 2001年以降の曲がことごとくショボい
20世紀から21世紀への切り替えの際、2000年問題が騒がれたが結果的には大きな混乱は起きなかった しかし実際には局所的に起こっていた その1つがRippingtonsのバグりである
これは表面化されていないだけでフュージョン好きからすると大問題である
そんな、現状には不満しかないバンドであるが、昔の曲は本当に素晴らしい
今日はその中から、朝にぴったりのさわやかなナンバーを紹介する
The Rippingtons - Morning Song
この曲を聴きながら焼きたてのトーストを食べ、コーヒーをすすりながら旅サラダのラッシャー板前ロケを見る これ以上の幸せはない
しかしコーヒーが少し冷めてきた曲の終盤、ある問題が発生する フルートソロがうるさい
フルートをうるさいと思った経験はあるだろうか 高校で吹奏楽部に所属していた フルートを吹く女、これはうるさい 自分こそが正義だと思っている フセインよりタチが悪い
ただフルートという楽器、これのおかげで相殺されるのである そこに人格は現れず、ただただ心地良い音を奏でてくれる
ただ、このソロは 耳障りである
百歩譲って前半にピロピロと16分で刻みまくるのはわかる ただ後半に入ってより勢いを増して跳躍しちゃうのはなに どういうこと マリファナ?
おそらく日本人はMorningSongだなんていうどう考えても朝をテーマにした曲でこんなソロは吹かない
ここに日米の情緒の違いが入る さあここからは偏見祭りである
米国文化
古池や 蛙飛び込む 水の音
想像して欲しい 風の音すらしないひっそりとした古池 そこに小さな蛙が飛び込む かすかに音がし、わずかに波紋が広がる そしてまた、静寂につつまれる・・・
米国は違う
まずプールである 長方形ではない、正方形のプール 水深4m もちろんそこで真剣に泳いでる人間なんかいない
さあそこで米国人は何をしたいか 巨漢をそこに突き落とすのである これ以上面白いことはない
まず変なフロンティア精神を発揮して立派なウォータースライダー(先端は反り上がり45度の角度がついている)を1日で作り上げる
宙に浮く巨漢、水面に叩きつけられ水爆実験のごとく水しぶきがあがる それを見て笑い転げるティーンエイジャー
これこそが米国である なんて素晴らしい
この背景をふまえれば、フルートソロ問題も致し方なく思える そこに悪意はない 文化が違うのだ
朝ならではの情緒など存在しない 朝からゴリゴリに活動的なのである 巨漢は朝からビッグマックをたいらげ、ティーンエイジャーはエアガンで撃ち合い、老人は国からの手厚い保護もないため必死で生き抜かなければならない 足を折ったら競走馬と同じ末路を辿る
このソロを耳障りだと思うのは自分の成熟度が低いだけであることがわかった 米国文化というものは素晴らしい 今後理解を深めることでこのMorningSongもより好きになるだろう
これだけ書いたけどもちろん米国の地を踏んだこともないし、エディマーフィーとバタービーン以外の米国人を知らない
*1:K1選手 勝てば豚一頭獲得の大一番で何故か守りに入り判定負け 勝ったヒョロい日本人が意味もわからず豚を獲得してしまう