出勤時のお昼休みはブラブラと東通りを歩いて外食しに行くことが多い
去年のある日、そのルートに仏像が建設されていて驚いた
「建設されていて」ではなく「建立されていて」というべきか?
これは2022年8月に撮影した写真
そして以下の写真はこの1ヶ月以内に撮影したものである
違いがわかるだろうか
なんということか、最近の仏像は手にガーゼが巻きつけられている
また、よく見ると足の少し上にも穴が空いた痕跡がある
布のシワを横浜市営地下鉄とすると、センター南駅の位置のところ、といえば明快に伝わるかと思う
一体なにがあったのだろうか
わりかしどうでもいいニュースだからだろうか元の記事は消えているのだが、今年の3月頃、酔った若者が指にぶら下がり、ポキリと折ってしまったとのことであった
足のスネあたりの穴はどうだろうか
こちらも酔った若者にグーパンチされ、ポッカリ穴があいてしまったようである
このニュースを見てどんな気持ちになるだろうか
酔った若者による蛮行!指には指を!制裁として指2本を奉納すべき!という意見もわからなくはない
ただ自分は、悪事と断定できないように感じてしまう
もちろん行われたことは軽犯罪なのだけれど、これに対して商店街の理事が激おこなの、ちょっと面白いなと思ってしまう
なぜ自分はこの仏像破壊に対して断罪できないのか
もう一度仏像を見てみる
なんということか、ラブホテルの横に建立されているのである
ラブホトケだ
「建立されていて」ではなく「勃起されていて」というべきだろうか
こうなると指の形、来迎印もなんだか卑猥な穴に見えてくるというものである
【来迎印】
来迎印のすぐ脇で絶頂すると本当に極楽へ連れて行かれそうで怖い
「イク」じゃなくて「往く(ユク)」
螺髪も「ラブホ」とか「ブラホック」とかいうエッチワードに音の響きが似ていてなんだかホットな気分になる
目も石破茂のようなエッチな目をしている 厭だ
こうなってくると、明らかに魂のこもっていない、信仰心もなにもない舐め腐った仏像は破壊されても仕方ないのではないかと思えてくる
もはや、ラブホの横に置かれている仏像が無傷な社会の方が問題な気すらしてくる
これは過激思想でありラブホトケ破壊犯はそれ相応の罪を償わせるべきであるが、その分俺が犯人に揚子江ラーメンくらいは奢ってあげたいとは思う
まあしかし皮肉なことにというか、なんというか
このラブホトケの立ち姿はなにか心を動かすものがある
建立直後は何も感じなかったし、むしろ舐め腐った仏像を作りやがってという厭な気分が先行していた
しかし指と足を破壊されてもなお立派にそびえ立つこの姿を見よ
なにかこのラブホトケにいつも社会道徳を教わっている気分になる
人の信仰を侮辱するとこのような目に遭いますよ というのを、まさに体現している
ウクライナのシャボにあるレーニン像は完全に打ち倒されていないからこそ凄まじいメッセージ性を有している
このラブホトケも体に傷を負ったことで、収まるところに収まった感じがする
ひと目見て「あ、なるほどね」と、論理の通った納得のされ方がなされるのではないか
街には面白いオブジェに溢れてほしいと思う一方、やはり踏み込んではいけない領域というのがあり、自分はこのラブホトケに対してラインを超えているような感覚を持っている
ラブホトケ破壊の模倣犯はもうこれ以上現れないことを願うが、それと同時にラブホトケのような薄ら寒いオブジェも増えないことを願っている