なおやんの 手記手記 しゅっき〜

なおやんの 手記手記 しゅっき~

痛みに耐えて よく頑張った

ブログタイトル

さんふらわあと 生と死

私はさんふらわあが大好きである

よく○○を知らないなんて人生の半分損してるよね~とか言うてくる奴がいる

たいていワンピースファンが言うてくる 絶対そんな価値ないやろ

しかしさんふらわあに乗ったことない奴は人生の3割を損している 加えてターミネーター2を見ていないとこれが5割になる

 ワンピースファンの意見を汲み取った上で問題を作った

【問題】
41人のクラスでアンケートをとりました。ワンピースを見た人11人、さんふらわあに乗ったことある人13人、ターミネーター2を見た人18人、3つとも達成した人が2人、1つだけ達成した人が26人でした。3つどれも達成していない人は何人でしょうか。

 

 答えは8人?違う 0人である どれも達成していない人間なんて人間にあらず 虚 存在してはいけない

 

そんな人生において生きる意味の多くを占めるさんふらわあ、もちろんただの移動手段ではない

 

 

 死について考える

死んだらどうなるのか たいていの人間はたぶん小学校高学年くらいにこの問いに直面し、そして子どもにはあまりにも耐え難い事実に打ちのめされ眠れなくなる

今でも考えたくないその問いに真正面からぶつかるにうってつけなのがさんふらわあの展望デッキである 志布志航路がより望ましい

志布志航路は大阪の南港と鹿児島の志布志を結ぶルートであり、四国の下を通って両港をつないでいる

なぜ志布志航路が死について考えるのにうってつけか、"四国の下を通る"というところに鍵がある

 

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別府航路は瀬戸内海を走るためデッキに出ても常にどこかしらの島、本州か四国の街あかりが見えてるけども志布志航路はマジで陸地がどこにも見えない つまり落ちれば死 

しかもここはビルの屋上でもなく駅のホームでもない 即死ではなく、もがきにもがいた末の死が待っている 

ファイナルデスティネーションではなくオープンウォーターな死である

夜にこの展望デッキに立ち、漆黒の空と海を眺め、本能的な恐怖を感じつつ死について考える こんな有意義な時間はあるだろうか

ちなみにさんふらわあのバイキングは最高である 死ぬ前に食べたいメニューの下位互換が勢ぞろい ものまねショーパブのような豪華さとチープさの入り乱れ このバイキングも死への意識づけにはうってつけ

 

生について考える

さんふらわあのツーリスト客室 低所得層しか乗っていない最高のスペースである 寝る前からなぜかミニオンのコスプレをしてしまってるユニバに向かうであろうバカ大学生 放屁することにしか生きがいを見出せない老人 キャベツ太郎をむさぼる肥満児 そしてツーリスト客室にいるすっぴんの女はだいたい高山善廣そっくりである

 

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この空間でこの体勢の人間の半分は床オナをしている そういう空間である

 

皆ほんとうに生き生きとし、活気がある 

ただ、このツーリスト客室の良い点でもあり最悪な点でもあるのが、すんごい揺れる 普通に吐く 最悪 最悪の乗り物 こんなもの乗らない方が人生の得に決まっている

 

そんなことを考えつつも知らぬ間に眠りについている 起きる ド快眠 どう考えてもド快眠 大阪鹿児島2往復くらいしてしまってるんじゃないかくらいの快眠 そして時計を見る "3時" えぇ・・・?たった4時間しか寝ていない しかも3時に目が覚めることなんか普段まずない そしてこの起き心地は9時起床のそれなのである

 

これはどういうことか そう 戻ったのだ オンギャア

 

他の交通手段と違い、船の揺れは非常にゆったりとしている その空間で睡眠状態に入るとどうなるか 人は胎児になる えげつい発見 早くネイチャーに寄稿したい

考えてみると受精から出産が10ヶ月というのはイカれている 意味不明すぎて哲学的な領域にまで達する細田守のスーパー作品「バケモノの子」の製作期間は3年である あのアホ作品の3分の1以下の製作期間でヒトを作り上げてしまうのは無理がある

そこで、母体の中では普段の倍以上のスピードで細胞が活発化していると考えられる 夜中3時に起きて十分すぎる睡眠感を得られたのは、体が通常の倍以上の時間を体験したからに違いない こんな睡眠感覚を得ることができるのはさんふらわあのツーリスト客室だけである

 

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最近、”おとなまき”なるヤバリラックス法が流行ってるけどもさんふらわあツーリスト客室に乗れば本物の胎児に戻ることができる ちなみにあの空間でこの格好をしていても浮くことはない 

 

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そして朝、デッキへ出るとそこには徐々に光が満ちてくる

母親のケツから見た初めての外の世界といったところか あまりにも感動的である 私はこの世に生を授かったのだ 生まれて初めての朝である なんということだ

 

志布志へ着く もう旅行などする必要があるだろうか 生きている 私は今生きている それだけでいいじゃないか そんな気分になる

 

最後に、志布志に着いたなら鹿屋か知覧の特攻隊の資料館へ行ってみてほしい ここでは本当に、生と死が学べる